Tome 5
巻 5

Card Captor Sakura

フランス語版はPika Éditionより刊行、原作・作画はCLAMP。

まだ捕まっていないカードの数が減っていくにつれ、はっきりとは分からないながらも、さくらは何か大きな転機が近づいていることを感じ取る。この巻ではヒロインが幼さを楽しみたい気持ちと、日に日に重みを増す使命との間で揺れる姿が多く描かれる。

雪兎の存在感はますます中心的になり、さくらが不器用に自分の気持ちを伝えようとする場面は、シリーズ屈指の心を打つシーンとなっている。並行して、誰がカードの力を受け継ぐにふさわしいかを決める審判――決定的な出来事、究極の試練――が近づいていることを示す兆しが、次第に明確になっていく。

ケルベロス自身もいつになく深刻な様子を見せ、さくらの旅路の中でもっとも危険な部分がまだ先に待っていることをうかがわせる。この張り詰めた予感に満ちた空気が、序盤の屈託のなさと、続く章の重みとの間の橋渡しとして、この巻を特別なものにしている。