劇場版 カードキャプターさくら2 封印されたカード

シリーズ第2作となる劇場版「封印されたカード」は、テレビシリーズの完結後を舞台にした独立した物語で、第1作よりも陰影の濃い、内省的な作品となっている。物語は、さくらがクロウの本を片付けている最中に、ずっと封印されたまま忘れられていたカード――「消えるもの(Nothing)」の力を持つ「無」のカード――をうっかり解き放ってしまうところから始まる。
このカードの力によって、さくらの大切な人々が周囲の記憶から一人また一人と消え去っていき、ついには香港へ戻った小狼のことさえ、さくら自身の記憶から失われてしまう。彼を、そして愛するすべての人々を救うため、さくらは自らの最も深い恐怖と向き合い、この捉えどころのないカードが生み出す「無」の本当の意味を理解しなければならない。
シリーズの中でもひときわ切ない本作は、小狼へのさくらの想いを赤裸々に描き出し、フランチャイズ屈指と評される再会の場面で感動的な結末を迎える。その感情の重みと演出の美しさから、ファンの間でも特に高く評価されている一作である。