さくらと危険なピアノ
学校の音楽練習が奇妙な展開を見せる――教室にある古いピアノが独りでに演奏を始め、生徒たちの間にパニックを引き起こす。密かに調査を任されたさくらと知世は、野生化した何かのカードがこの現象の原因かもしれないと、不安げに視線を交わし合う。
さくらは、これがカード「ソング」の仕業であることを突き止める。その魅惑的な旋律は人々の心を乱し、学校全体を制御不能なトランス状態に陥れかねない。注意深く耳を傾け、力ではなく優しさをカードに向けることで、さくらはその物悲しさを鎮め、さくらカードへと変化させることに成功し、成長し続ける自らの力に新たな一音を加える。
この一話は、危険を顧みず音楽の美しさに心を奪われる知世の芸術的な感性と、二人の親友を結ぶ強い絆に光を当てている。さくらは改めて、カードの感情を理解することこそが、単なる力比べ以上に、その変化への鍵であることを実感する。