さくらと謎の転校生
新学期が近づく知世田で、今やクロウカードのマスターとなったさくらは、知世、小狼、ケロと共に、ようやく普通の生活を心ゆくまで味わえると考えている。しかし始業日は大きな驚きを用意していた――転校生の瞳狩月(エリオル・ヒイラギザワ)が、見た目以上のものを語っているような笑みを浮かべ、魅力的でありながらどこか謎めいた登場を果たす。
その夜、クロウの本を誇らしげに片付けていたさくらは、あるカードが完全に何も書かれていない、力を失った真っ白なカードになっていることに気づき、愕然とする。ケロも困惑と不安を隠せず、こんな現象は見たことがないという。すべて捕獲したはずのカードたちが、一枚また一枚とその本質を失い始めており、さくらは、これまで経験したこととはまったく違う、新たな試練が始まったことを悟る。
エリオルの謎めいた登場と、この不可解な現象――さくらが取り戻したばかりの平穏に、突如として影が差す。知世田に戻ったばかりの小狼も、あまりに完璧すぎる笑みを浮かべるこの転校生への戸惑いを分かち合う一方、さくらの中には好奇心と不安の入り混じった感情が芽生え始める。カードキャプターとしての人生は終わっていないのかもしれない――むしろ、新たな形で今始まったばかりなのかもしれない、と。