さくらのめまいと熱の一日
さくらはある朝、頭が重く頬が火照った状態で目覚める――高熱に寝込むのは、いつも元気いっぱいのこの少女にとって初めての経験だ。桃矢と父・藤隆は、心配そうな優しさをもって代わる代わる枕元に付き添い、その間、献身的な守護者であるケロは彼女のそばを片時も離れようとしない。
うとうとする彼女の周りで、世界が夢と現実の間を行き来するように不思議に揺らぎ始める。それは紛れもなく、クロウカードが彼女の知覚に干渉している証拠だ。熱で弱っているさくらは、いつも以上に困難なこの試練に立ち向かうため、正気を保つ力を振り絞り、原因となっているカードを捕獲しなければならない。
この一話は、いつもの勇気の裏に隠れたさくらの弱さと、彼女が最も必要としているときに包み込む家族の温もりに光を当てている。ぶっきらぼうながらも愛情深い桃矢の静かな支えと、ケロの安心させてくれる存在は、たとえ主人公であっても時には甘やかされる必要があることを思い出させてくれる。