さくらと知世の失われた声
ひどい風邪が知世を襲い、学校の合唱の重要な録音を翌日に控えたまさにその日に、声がすっかり出なくなってしまう。カメラを片時も離さない最も忠実な親友を案じたさくらは、今度は自分がカメラの向こう側に立たされることになり、どうすれば彼女の力になれるか考え込む。
ケロはすぐに、この突然で異常な失声にはクロウカードが関わっていると嗅ぎつけ、さくらは知世を不安がらせないよう気を配りながら調査に乗り出す。カードは音と静寂を操るため、捕獲は繊細なものにならざるを得ず、さくらはいつもの相棒からの言葉による励ましを頼れない中で、慎重に行動することを学ばなければならない。
声を失った知世は、視線や微笑み、ちょっとしたしぐさなど、言葉に頼らない他の方法を見つけ出し、それでもなお何があってもさくらを支え続ける姿を見せ、二人の友情が言葉を超えたものであることを浮き彫りにする。この一話は、この揺るぎない絆への美しい賛歌となっており、同時に知世がさくらの心の中でかけがえのない存在であることを、優しく思い出させてくれる。