さくらのくたくた日曜日
たまにはゆっくりと、父・藤隆や兄・桃矢と静かな日曜日を過ごしたい――さくらはそう願うが、カードキャプターの悩みからは逃れられない。相変わらず食いしん坊で怠け者のケロは、それでも一日が終わる前にきっとカードが現れるはずだと確信し、さくらに油断しないよう念を押す。
その予感は的中し、いたずら好きなカードが一家の外出を、朝から晩まで次々と騒動が続く珍道中に変えてしまい、さくらに一息つく暇も与えない。疲れ果てた彼女は、家族に不審に思われる前にカードを捕獲しようと、最後の力を振り絞ることになる。
くたくたになった一日の終わり、さくらは疲労で倒れ込みながらも笑顔を浮かべている。カードキャプターになってからというもの、休みの日でさえ本当の意味で自分だけのものではなくなったことを実感しながら。この一話は日常が乱される様子をコミカルに描く一方で、決して素振りには出さないながらもいつも妹を気にかけている桃矢の、さりげない愛情を静かに浮かび上がらせている。