さくらと秋穂の子守唄
相変わらず控えめな秋穂が、さくらに少しずつ心を開き始め、ほとんど消えかけた曖昧な幼少期にその起源があるらしい子守唄について、遠慮がちに打ち明ける。この珍しい打ち明け話に心を動かされたさくらは、この数語の裏に、もっと大きな何かが潜んでいることを感じ取る。
その同じ夜、この旋律は現実の中に確かに響き渡る。それは、秋穂自身の過去と深く結びついた、稀に見る力と悲しみを湛えたクリアカードによるものだ。この歌から漂う感情に心を揺さぶられたさくらは、カードを鎮めるため、自らの共感力の最も深いところを掘り下げなければならない。その様子を、ついに本当の意図が明らかになりそうな、注意深く動揺した表情のカイトが見守っている。
この節目となる一話は、さくらと秋穂の間に芽生えつつある絆を強めると同時に、彼女とその後見人を取り巻く謎をさらに深めている。まだ来るべき秘密を何一つ明かさないまま、二人の少女の運命が見かけ以上に密接に結びついていることをうかがわせ、高まる不安を帯びながらも、優しさに満ちた空気を漂わせる。