さくらとクリアカード
新学期が近づき、今や中学生になったさくらは、相変わらず意気揚々とカメラを構える知世とともに、休暇最後のひとときを味わっている。大切な一日の前夜、ぼんやりとした映像と漠然とした喪失感に彩られた奇妙な夢が彼女の眠りを訪れる。目覚めても名づけられないまま残る、何かの予感のような夢だ。
翌朝、その不安は現実のものとなる――魔法の本を開いたさくらは、あれほど苦労して手に入れたさくらカードのすべてが、完全に透き通り、文字も力も失われていることに愕然とする。同じく愕然としたケルベロスも、事態の深刻さを確認することしかできない。何か謎めいた現象が、すべてを一からやり直させようとしている――そして誰一人、その原因を理解できていない。
動揺しながらも決意を固めたさくらは、香港での長い年月を経てちょうど日本に戻ってきたばかりの小狼と再会する。すでに幼い頃の言葉のやりとりで結ばれていた二人の関係は、今や微笑ましい照れくささとともに周囲にも認められており、ケロと雪兎に支えられながら、二人はこの新たな謎――さくらが終わったと思っていた冒険を再び開くことになる「クリアカード」の謎に、共に立ち向かうことを決める。