さくらと思い出の虹
思いがけない雨の後、知世田の空に鮮やかな虹がかかり、さくらとクラスメイトたちは足を止めてそれに見とれる。ところがこの自然の光景には、あまりに鮮明で存在感がありすぎる、何か異常なものが潜んでいるようだ。
その虹は、記憶を呼び覚ます力を持つクロウカードと結びついていることが判明し、さくらとその周囲の人々を、それぞれにとって優しかったり、あるいは心を乱すものだったりする過去の幻視の中へと引き込んでいく。さくらは、この郷愁の中に自分自身が迷い込むことなく、カードを見つけて捕獲するために、これらの追憶をうまく乗りこなす術を学ばなければならない。
この一話は、さくらを取り巻く人々の心の奥底にある感情を、優しさともろさの両面から掘り下げる新たな機会となっている。改めて、クロウカードの魔法が人間の感情を映す鏡となり、どんなに甘い思い出でも時に重荷になり得ることを浮かび上がらせている。